こんにちは MIU(@blog_miutabi)です。
今回は、最近もっぱら農業バイトばっかりな私が、農業バイトのメリット・デメリットについてお伝えします。
どんな仕事もそうですが、それぞれ良い部分・大変な部分があります。
でも両方を事前に理解しておけば、「こんなに大変だと思わなかった」「こんなに辛いと思わなかった」と後悔したり、嫌な思いをしながら仕事をすることが少なくなるはずです。
今まで国内外15か所以上で農業をしてきた私が、実際に感じた良かったこと・大変だったことをご紹介していきますね。
安心して農業バイトを始められるように、状況をイメージしながら読んでみてね!
農業バイトについて
まずはじめに、農業バイトについてです。
農業バイトの仕事内容・お給料などについて詳しく書いた記事がありますのでご覧ください。
農業バイトのメリット
服装・髪形・ネイル・ピアス・タトゥーOK
農業はすごく厳しい企業でない限り、基本的には服装・髪型・ネイル・ピアス・タトゥーは自由です。
私が過去にお世話になった企業・農家さんはどこも何も規制がありませんでした!
もちろん作業に支障が出たり、作物を傷つけてしまうような長い爪やネイルパーツ・大ぶりのピアスなどは避けるべきですが、それ以外は注意を受けることも無くすんなりと仕事を始められます。
過去に一緒に勤務をしてきた人の中には全身タトゥーの方もいましたし、めちゃくちゃ派手な髪色やドレッドヘアーの方もいました。
みんな働き者だし、凄く優しい人ばかりで楽しかったです。
ただし、大きな企業や農園などは就業ルールがしっかりしていてダメなところもあるかもしれませんので、必ず事前に確認しましょう。
私も農業をやる前は窓口営業や飲食の仕事だったので、髪色の指定やネイル禁止など多くの制限があり、身なりを自由にできず我慢をしていました。
もちろん職業柄規制があるのは仕方ないと思いますが、やっぱりネイルをしたり、ピアスをしたりと好きな格好をしているのは個人的にテンションがあがります。
あと海外に行くようになってからでしょうか、結構お堅い仕事でも個性的な格好で働いている姿を見て、自由な格好がいいな。と思うようになりました。
なので、自分の中でオシャレの優先度が高い方には農業はもってこいです。
規則正しい生活が送れる
自分が勤務する企業や農家さん、どんな作物の仕事をするかによりますが、毎日決まった時間のサイクルで仕事ができるので規則正しい生活ができます。
基本的には下記のようなタイムスケジュールで仕事をします。
<1日のタイムスケジュール>
・7:00~8:00頃 始業
・10:00頃~ 休憩(15分程度)
・12:00頃~ 休憩
・13:00頃~ 再開(作業開始)
・15:00頃~ 休憩(15分程度)
・17:00~18:00頃 終業
始業・終業の時間はそれぞれの勤務先によって違いますがだいたいこんな感じです。
作物によっては午前3時や午前5時など、超早朝から開始の場合もあるので、それぞれの求人の勤務形態の部分を確認してみてくださいね。
ただ、もし早朝開始だとしてもその分終業も早いので、生活サイクルは整います。
自然を満喫できる
農業は畑での作業が多いので、広大な自然を満喫できます。
畑の中で太陽を浴びたり、風を感じたり。
収穫で木に登ったりもします。(私は木に登るのが大好き!笑)
このように街のお店で働いていたり、オフィスの中で働いていると感じられない解放感があったり、美味しい空気を吸えたりと、清々し気持ちで働けます。
収穫したものを貰える
これは企業さんや農家さんによりますが、そこで育てている作物をおすそ分けしてもらえる場合があります。
過去にお世話になったほとんどの農家さんが、メインの作物以外にも家庭用などにたくさんの種類の作物を育てていました。
例えば一いちご農家さんだけどホウレンソウやカボチャを育てていたりなんてこともあり、家族では食べきれないから「帰りに持っていきな!」とよくカゴいっぱいに野菜をくれました。
住み込みで働いていた時も、ご飯は自炊だったのですが、「ここの畑の野菜は好きなだけ食べていいよー!」と家庭用に栽培していた野菜が食べ放題でした。ありがたすぎますね。
このように結構多くの場合で野菜や果物を分けてもらえます。
また求人の待遇欄に「無料で野菜提供」などと記載のある所もありますので、応募前に確認するのもいいと思います。
野菜を貰えるだけでも月の食費が結構変わってくるので、農業をしているからこその嬉しいメリットです。
学歴・経歴・年齢不問・履歴書不要
アルバイトとして勤務する場合、学歴・経歴・年齢不問の求人が多いです。
また応募する際も電話面接だけだったり、履歴書不要のところも多いです。
今まで、下は20歳くらい~上は50歳くらいまでの人と一緒に農業をしてきました。
本当に幅広い年齢層の人が働いていますし、農業はコツコツと同じ作業を繰り替えす感じなので、特殊な仕事ではない限り、体力さえあれば誰でもできます。
なので経験等は必要ない場合が多いです。
逆に農業経験があれば優遇されたり、少し難しい仕事を頼まれたりする場合もあります。
最後にひとつ注意点として、求人では年齢不問だけど自分の年齢と同じくらいの人はなるべく雇わないようにしている年配の農家さんもいました。
理由としては、なかなか指示通りの仕事をしてくれなかったり、作業スピードの問題等あるようです。
でもこれには個人差があるし、人柄やコミュニケーション能力によると思うので、年齢で挑戦を諦めずにまずは応募する際によく条件などを聞いてみるといいと思います。
基本的には誰でもできる仕事がほとんどですので、気を負わず応募してみてください。
農業のノウハウを学べる
農業バイトはお金を稼ぎながら農業のノウハウを学べます。
正直、普段の生活の中で農家さんと直接関わったり話したりする機会はなかなか無いですよね。
でも農業バイトでは仕事中や休憩中に話ができるし、農業に関する質問をする機会がたくさんあります。
特に住み込みで働いている場合は関わる時間がより増えるので、農家さんとコミュニケーションを深めてノウハウを吸収できる貴重なチャンスです。
もし将来農業に携わりたいと思っている人には、とても有意義な時間が過ごせると思いますよ。
対人関係のストレスが減る
私自身すごく実感していますが、農業は対人関係のストレスが少ない・もしくは減ります。
私は学生の頃から数えると約10年、窓口業務や飲食店など接客業を中心にしてきました。
人と話すことは好きだから接客自体は嫌いじゃないけど、どうしても対人の仕事は相手の機嫌や態度に状況を左右されたり、クレームを受ける場面に遭遇します。
そんなことには動じずに業務をこなせれば問題ないのですが、私の性格上、相手の感情をとても気にしてしまい、いちいちメンタルがやられていました。
でもそれに対して農業は自然と向き合う仕事です。
動かない植物は文句も言いませんし、文句を言っても何もしてくれません(笑)
その分雨風や台風・猛暑など天候に左右されるので、ある意味対人以外のストレスは多少なりありますが、直接嫌味や傷つく言葉などを言われたりする機会は減るので精神的には少し軽くなるとは思います。
もちろん一緒に働く職場の人たちとのコミュニケーションは欠かせないですし、対人がゼロではありません。
私も過去に働いていた農家さんのがパワハラ級で、怒鳴るような言い方や理不尽な態度で接してくる人がいました。
でも圧倒的に一日の中で人よりも作物と向き合う時間の方が長いので、もし今人と関わることに少し疲れているなら、農業をやってみるのもいいかもしれません。
筋トレになる・痩せる・健康体質になる
農業は結構重いものを持ったり、一日中歩いたりと全身運動が多いので勝手に筋トレをしている感じになり、痩せるし、代謝があがります。(もちろん個人差あります。)
作物よっては本当に動かず同じ姿勢で作業するものもあるので一概には言えませんが、
例えば、
・ハサミを使って収穫 → 握力がつく
・重いものを持つ → 腕力・背筋がつく
・畑を歩きながら作業 → 脚力がつく・バランスがよくなる
といった感じで体の変化を私自身感じています。
もちろん痩せたい部分を集中ケア。とかは難しいですが(笑)、痩せたいけど自ら運動できないと感じている人は農業をする環境に身を置いてみるのもいいかもしれません。
農業バイトのデメリット
日焼け・暑さ・寒さ
農業バイトは日焼け・暑さ・寒さとの闘いです。
場所や地域・作物にもよりますが、基本的に作業は畑やビニールハウスの中なので日焼けは当たり前です。
日焼けをしたくない人は、もう本当に全部覆わないとマジで焼けます。
畑は遮るものが無いので夏は日が出てればずっと暑いですし、沖縄で一度首に日焼け止めを塗らず太陽をガンガンに浴びたら水ぶくれになりめちゃくちゃ痛かったです。
ビニールハウスも夏は蒸し暑くサウナの様です。
冬も同様。風が吹けば一気に体感温度が下がり極寒です。
冬に厚着で作業して汗をかいているところに冷たい風が吹いた時には、もう凍えそうです。
(私は特に寒いのが苦手なので11月頃からの農業がいつもしんどいです。。。)
どうしても外仕事が基本なので仕方がないですが、やっぱり農業は大変!しんどい!でも楽しい!
早朝勤務
作物によりますが、作業や収穫が早朝から開始の場合があります。
特に真夏に収穫を迎える野菜(トウモロコシ・枝豆など)は早朝3時頃開始だったりします。
真夏は日が昇ると気温もぐっと上がり、作業効率の低下と作物の状態の悪化にもつながるので、暗いうちからの作業が多いです。
しかしながら早朝に始まる分、仕事が終わる時間も早いので、朝が得意な人にはオススメです。
早朝勤務かどうかは求人の勤務時間欄に記載がありますので、早朝勤務が苦手な人は事前に確認したうえで、自分にあった農業を探してみてくださいね。
体のあちこちに負担がかかる
作業内容によって体の一部分を集中的に酷使するので、体のあちこちに負担がかかります。
例えばブドウの摘粒(大きくなるように不要な実を減らす)作業では、一日中上を向きながら、腕を上げながら作業をします。
そのため最初は首や二の腕に疲労がたまり筋肉痛になりました。
また、ネギ畑の雑草をひたすら抜くバイトをした時は、一日中中腰だったので、終わる頃には腰を伸ばせないほど固まってしまって痛かったです。
こんな感じで、作業内容や作物に場所は違えど、どこかしら体が痛くなります。
なので仕事終わりには毎日しっかりとストレッチをすることをおススメします。
結局自分の体の健康が第一です。
トイレ問題
農業はトイレ環境が悪い場合が多いです。
そもそも畑の近くにトイレ自体が無かったり、仮設のトイレだったり、汚かったり。
一番最悪だったのは、ストイック系の農家さんの元で働いていた時に、トイレは無いからどこでもその辺でしなさいスタイルだった時ですね(衝撃)。
女性は特にトイレに行かなければいけない期間があったりもしますし、誰でも急にトイレに行きたくなることはあります。
だから結構トイレ環境は大事ですし、近くにトイレが無くても気軽に申し出れるような環境が大切です。
心配な方は農業バイトに応募する際に、トイレ環境についても一緒に確認することをおススメします。
休日の予定を組みにくい
休みが不定休のところが多く、休みの予定が組みにくいです。
アルバイトを通年雇用をしているような大きな企業・農家さんは、決まった日を休みにしている場合もありますが、期間限定の農業バイトの場合、繁忙期で人手が必要な時の募集なので、休みが少ない・決まってない・急に休みになる場合が多いです。
経験上、急にお休みになる理由は
・JAが休みで出荷できないから
・作物の生育が追い付かないから
のような感じで、天候や作物の状況によってお休みになっていました。
農業バイトは自然と向き合う仕事&繁忙期のバイトなので仕方がないとはいえ、過去には元々予定があり希望休を貰っていた3日間を除いて、1か月間一日も休みが無いことがありました。
それにはさすがに私も納得いかず、農家さんに伝えました。
正直私たちにも自分の生活があるし、私は特に働きながら旅をしているので、休みは必要。
毎日仕事仕事では精神的に辛くもなります。
なので必ず応募する際には、
・伝えたうえで勤務可能か交渉する
・おおよその週の休日数を確認しておく
など、こちらの要望を伝えておくことが大切です。
働き始めてから「条件が違う」とか、「こんなはずじゃなかった」となっても、我慢するのはこちらです。
企業や農家さんは自分たちのスタイルやルールがあるので変わりません。
お互いにとって気持ちよく働くために、事前に確認しておきましょう。
農家さんや企業との相性
自分が勤務する農家さんや企業と相性が合わない場合があります。
これは農業に限らずですが、本当に世の中にはいろんな人がいます。
それに正直これに関しては仕事を実際にしてみないと分からないので何とも言えませんが、、、農家さんの中には理不尽な対応をしてきたり、凄く上から目線だったり、キツイ言葉遣いだったり、プライベートを干渉してきたり・・・といろんな人がいます。
私も実際に過去に何度も辛い目にありました(笑)
例を挙げると、
など、酷いなー。めっちゃ理不尽だなー。と書いていても思いますし、まず人としてどうよ?って思います。
今振り返ると改めて散々な目に遭ってきたんだなと実感しました(笑)
今となっては笑い話ですが、やっぱり当時は精神的に辛くて、近くに頼れる人もいなくて泣いたりしていたことを思い出します。。。頑張ったよ私。
だからこれから農業を始めたいと思っている方には私のような経験はしてほしくない!
なので私の経験から最近は何となくいい農家さんの選び方や自分自身がバイトを選ぶ際のポイントもわかってきました。
こちらの記事に私なりの仕事の選び方をまとめましたので、ぜひ合わせて読んでみてください。
まとめ
今回は、農業バイトのメリット・デメリットについてお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?
どんな仕事もですが、働くって本当に大変です。農業もそう。
でも大変だからこそ、少しでも楽しく仕事ができたらいいし、楽しければやる人も増えると思います。
少し話が逸れますが、私は日本の農業従事者が減っているという現状を知り、これは私たち日本人の生活に直面する大問題だと思っていて、少しでも農業に興味関心がある人が増えればいいなと思っています。
といっても直接的に何か行動を起こせるわけではないのですが・・・農業をやってみたいと思っている方たちの不安や疑問を少しでも解消して、少しでも農業をやってみたい!と思う人が増えるようにこのブログで私なりに情報を発信していければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
仕事も良いけど旅もしよう(笑)!